初恋の彼が、割と重度のフェチ持ちでした
「そう? 俺は知りたいけど。今のなずなのこと」
「え?」
戸惑う私に、柊ちゃんは話を続ける。
「今はOLとか? なにしてるの?」
「う、うん、OL。食品メーカーで事務やってる」
「そっか。なずなは、きっと昔と変わらず真面目に働いてるんだろうな」
ーー昔と変わらず。私のこと、ずっとそんなふうに思ってくれていたんだ、という事実に胸がきゅんと熱くなる。
「柊ちゃんは? 今なにしてるの? こっちで働いてるって聞いたけど……」
「俺も会社員だよ。アミリアで靴の販売やってる」
「アミリア⁉︎」
アミリアっていったら、知らない人はいないくらいに有名なシューズメーカーじゃないか。柊ちゃん、そんなすごいところで働いてたんだ……。
「ってことは、営業さん?」
「そう」
「そっか〜、すごいなぁ〜……! ほんとにすごいなぁ〜……!」
思わず口々にそう繰り返す私を見て、柊ちゃんはなぜかプッと吹き出した。
「え、なに?」
「いや、ごめん。だってなずな、ほんとに変わってないからさ。昔から、人のこと『すごい』ってよく褒めてくれてた。ちょっとオーバーなくらいに」
「え、そ、そうだった?」
「そうだよ。そういうところが好きだったんだから」
そう言われた瞬間、私の頬がカッと熱くなった。
すぐに照れるところも相変わらずだよな、なんて言われそうで、私はつい下を向いた。
「え?」
戸惑う私に、柊ちゃんは話を続ける。
「今はOLとか? なにしてるの?」
「う、うん、OL。食品メーカーで事務やってる」
「そっか。なずなは、きっと昔と変わらず真面目に働いてるんだろうな」
ーー昔と変わらず。私のこと、ずっとそんなふうに思ってくれていたんだ、という事実に胸がきゅんと熱くなる。
「柊ちゃんは? 今なにしてるの? こっちで働いてるって聞いたけど……」
「俺も会社員だよ。アミリアで靴の販売やってる」
「アミリア⁉︎」
アミリアっていったら、知らない人はいないくらいに有名なシューズメーカーじゃないか。柊ちゃん、そんなすごいところで働いてたんだ……。
「ってことは、営業さん?」
「そう」
「そっか〜、すごいなぁ〜……! ほんとにすごいなぁ〜……!」
思わず口々にそう繰り返す私を見て、柊ちゃんはなぜかプッと吹き出した。
「え、なに?」
「いや、ごめん。だってなずな、ほんとに変わってないからさ。昔から、人のこと『すごい』ってよく褒めてくれてた。ちょっとオーバーなくらいに」
「え、そ、そうだった?」
「そうだよ。そういうところが好きだったんだから」
そう言われた瞬間、私の頬がカッと熱くなった。
すぐに照れるところも相変わらずだよな、なんて言われそうで、私はつい下を向いた。