ズボラ女が恋する瞬間
外は日が落ちていて、晩御飯の時間も過ぎてしまっていた。

美緒から何度か連絡が来ていたが、出る気になれなかった。

恋愛とは呼べない恋が、今日終わりを告げた。

悲しい、わけじゃない。

でも苦しくないと言ったら、嘘になる。

彼を傷つけた痛みなのか?

それとも、彼から受けた痛みのせいなのか?

ただただ、胸が痛かった。

こんな想いをするなら、もう恋なんてしたくない。

誰かを好きになんて、なりたくない。

そう思うのに、どうしてだろう。

今、すごく会いたい人が居る。

会って、何かをしたいわけじゃない。

でも、ただ・・・会いたい。


「泉!」


宿泊する予定のホテルが見えた時、声が聞こえた。

額に汗を滲ませ、息を上げ、こちらへとやって来る。

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