ズボラ女が恋する瞬間
「お前、男ができたんだろう?こんなとこ見られたら、勘違いされるぞ」


辛い癖に、人のことを気にかけてくれる。

ホント、優し過ぎる奴。

そっとあたしの体を離し、距離を取る。


「強がっちゃって」

「これでも、一応男だから。少しくらいカッコ付けさせろよ」


何、その意味わからない言い訳。


「おい」


加藤が何かに気付き、声を掛ける。

だから加藤の視線を辿ると、そこに新井と大翔があった。

でも、不思議とこれっぽっちも焦りなんかなくて・・・


「お前の男?」

「右がね。左が・・・美緒の彼氏」

「まぢかよ」


加藤は苦笑いを零す。


「良い人だよ」

「俺とどっちが良い男?」


加藤の言葉に、何と答えたら良いのだろう。

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