ズボラ女が恋する瞬間
大翔にとってあたしがムカつく女だと言うなら、あたしにとって大翔は難しい男だ。


「俺以外の男のこと、抱き締めてんじゃねぇよ」


・・・見られてたんだ。


「ごめん。でも、あれは友達のことを慰めてたと言うか」

「なら俺が他の女に、同じことをしても何も感じねぇわけ?」


それは・・・


「大翔は女癖が悪いから、信用に値しないと思う」

「なんだよ、それ。信じてくれんじゃなかったのかよ」

「信じるよ。でも、今はって言った」


そっと体を離し、真っ直ぐ見つめられる。


「俺は心が広くねぇ。だから友達だとしても、お前が男に抱き締められたり、触れられたりするのは嫌だ」

「ごめん。もう、しないようにする」

「あぁ。頼むから、そうしてくれ」


ポンポンッと、大翔に頭を優しく撫でられる。

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