ズボラ女が恋する瞬間
そしてパカっと、箱の蓋を開けた。

案の定、中身は指輪で、キラキラと輝いている。

こんなあたしが、指輪を貰うようになるなんて・・・

グッと胸が熱くなり、涙が込み上げてくる。


「あたしで後悔しませんか?」

「どうだろうな。でも、これから先も変わる気がしねぇ」

「何がですか?」

「どんなに一緒に居ても、飽きねぇんだよ。お前との時間。むしろ、お前と一緒に居ると落ち着く」


あたしの頬を伝う涙を拭きながら、大翔は穏やかな表情を浮かべる。


「だからお前はただ、俺の隣にいろよ?」

「・・・はい」


コクコクと、あたしは何度も頷く。

大翔といて幸せになれるかわからないが、でも決して不幸になる気はしなかった。

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