ズボラ女が恋する瞬間
「これで良いんだろ?」

「・・・サイテー」


口ではそう言っていても、拒めなかった自分が嫌になる。

もっと言うなら、三浦のキスに感じていたなんて、絶対に認めたくない。

あたしはそれ以上何も言わずに、小走りでその場を後にした。

まだドキドキと高鳴る胸に、必死に言い訳をし、誤魔化す。

だけど、胸の高鳴りは中々収まってはくれない。

あたしは何も気にせず、いつも通りにポストを開け、入っていた手紙も確認せずに手紙たちを持つと家へと急ぐ。

もう、何なのよ!

ムカつく、ムカつく、ムカつく・・・

その怒りは、三浦へだけのモノじゃない。

ちゃんと拒めなかったモノと、感じてしまった自分へのモノ。

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