ズボラ女が恋する瞬間
あたしは、首を横に振る。


「とりあえず当分の間はうちにいて、様子見よう。何かあったら、すぐに言ってよね」

「うん。ありがとう」

「で、あの男には相談したの?」

「ううん。しようと思ったんだけど、電話すら出来なかった」


あたしの言葉を聞き、美緒は盛大なため息を溢す。


「付き合ってるんだよね?」

「・・・一応」

「困ってる時、1番に相談も出来ない彼氏なんて居る意味ないじゃん。あかりのこと縛るだけ縛って、世界狭くしといてさ。もう、ホント嫌い!」


美緒が、そこまで彼を嫌う理由がよくわからない。

実際、美緒自身に彼は何もしていない。


「美緒、ホントに嫌いだよね」

「大っ嫌い」


あまりにハッキリと言う美緒に、あたしは苦笑いを溢す。

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