ズボラ女が恋する瞬間
その日、仕事はまだ余っていたが、定時であたしは会社を出た。

会社の前で美緒と合流し、あたしの家へと向かう。


「話聞いた時はキモいと思ったけど、実際手紙見るとキモいとかじゃなく、これは恐怖だね」


美緒の言葉に、あたしは苦笑いするしかない。


「それに会社内での写真もあるってことは、手紙の主が社内にいる可能性高くない?」


やっぱり、そう思うよね。


「もし社内にいるとしたら、簡単な話じゃないかもね」

「怖いこと言わないでよ。今でも相当参ってるんだから」

「ごめん、ごめん。でも、ホントに相手わかんないの?」


そう言われても、全く覚えがない。


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