小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜
閉じかけたケータイを開くと昨日のメールを表示する。


【死んだらダメだよ】


やっぱり、ある。

なんなんだろうなぁ‥‥。
やっぱりイタズラかな?

誰だろう‥‥アド変更してそのまま教えないでからかってるのかも。


でもなぁ‥‥


考えるのに疲れて私は返信ボタンを押した。



【なんでだめなの?】



そう文章を作ると送信した。



階段を降りるとシャワーに直行する。

誰にも会いたくないし誰も私に会いたくないと思うから。



「お姉ちゃん、おはよう」


シャワーを浴び、サッパリして廊下に出ると運悪く妹のチカに遭遇した。       



「‥‥おはよ」 



無愛想にひとこと返して階段をダッシュで上がった。


チカは両親によく似ている。

顔はお父さん似、
性格はお母さん似。


2人の愛情を一身に受けてのびのびと成長してる。


私の目から見ても素直ないい子だった。






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