小さな花 〜あなたを愛した幸せな時間〜

メール

私はしばらくその青白く光るケータイの画面を見つめてた。


なんだろう‥‥コレは。


イタズラ‥‥?


それにしてはおかしい。


だいたいタイミング良すぎ!


ダレなんだろう?


そして


なんなんだろう‥‥?


もしかして神様だったりして、
なんて思ってみたりもした。
そんなわけないけど。



でも、私は少しだけその不思議なメールに助けられたんだ。


何が何だかわからない、
誰からかもわからないメールだったけど。


私の心は確かに救われたんだ。







ケータイを握ったまま眠り、
気付けば朝だった。



高校は夏休み。



ケータイを開くと未読メールが1件あった。



サトルからだった。



【ゴメン。もう別れよ】



「‥‥。」



別れのメールか。



【わかった】



なんの変哲もないつまらない一言を送ると、私たちは終った。



メールで終らすなよな〜、
なんて思ってふと思い出した。



昨日おかしなメールが来てたよね‥‥。






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