管理人は今日も憂鬱(イケメン上司と幽霊住人の皆さん)


「ご両親にお前を推されたのもあって。どうせ独りで居るつもりなら顔くらい拝んでやろうと思ってな」


そんな企みがあったのか!?
絢が呆れた。


「そういえば、奘崇(ソウタ)くんは??」


「ああ、修行中です」


一才になる息子ができ、寺で面倒を見てもらっていた。


自分たちもいずれは真理亜たちに店を任せ、寺を継ぐつもりだった。


店も忙しくなり、新たに厨房のバイトを雇った。


調理師の専門学校生で常連客だった、邑上(ムラカミ)という若者だった。


真面目で堅実な性格の邑上と気が合い、真理亜もずいぶん切り盛りできるようになっていた。



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