HERO
唇から血が滲むのをぬぐいながら、藤居くんが言った。
「…健ちゃんのパパはつよいなぁ。ウカレッドもやられちゃったよ。
俺は、健ちゃんに正体がバレてしまった以上、ここにいるわけにはいかないんだ… でも、健ちゃんにはこんなに強いパパがついててくれる… もう心配ないね。」
そう言いながら、立ち上がった藤居くんは、もう一度、雅史の方に向き直って
「…本当に申し訳ありませんでした。」
そう言って、深々と頭を下げた。