冷徹社長が溺愛キス!?
「はい」
えっと……六月十八日、日曜日っと。
それから、議案は“余剰金処分の件”、それから“任期満了に伴う取締役一名の選出”……。
昨年の招集通知に園田さんが走り書きしたものを確かめながら、確実に修正をしていく。
間違いがあってはならない。
一字一句、何度も校正をして、ようやく完成品を園田さんへ提出した。
たかだか一枚の書面に三十分も掛けてしまった。
「はい、オッケー」
園田さんの承認を得てホッとする。
「これで送付書類はひと通り揃ったから、次は封筒の準備ね。このラベルシートに株主の住所を印刷して、それを封筒に貼りましょう」
私が通知を修正している間に、園田さんが男性社員にお願いして運んでもらった段ボールが二箱、デスクの脇に置かれていた。
中身は全て封筒だ。
株主の総数は、確か一万人弱。
「これ全部にラベルシートを貼って、中に文書を入れるんですよね?」
分かってはいても、確認したくなる。
園田さんは、おおらかに微笑みながら頷いた。