冷徹社長が溺愛キス!?
「で、なに?」
「……あ、その……花をお持ちしたんです……」
「花?」
社長はすぐにデスクの花に気づいて、「また、こんなことのために早く出勤したのか」と、呆れながら花瓶を手に取った。
また朝から怒られては堪らない。
「やっぱりご迷惑ですよね。すみません」
引き上げようと社長に近づき花瓶を取ろうと手を伸ばしたが、社長はそれを自分の鼻先に持って行った。
「ふーん。なかなかいい香りだな」
軽く微笑む。
「そうなんです。私もその香りが好きで。それ、恋式部っていうスイートピーの品種なんです。まだ珍しい種類なんですよ。お忙しいだろうから、ちょっとでも癒しになればと思って」
「花のこととなると、相変わらず饒舌だな」
「あ……すみません」
社長が微笑んでくれたものだから、つい調子に乗ってペラペラと。
慌てて口を結んだ。