冷徹社長が溺愛キス!?

久美ちゃんというのは、お母さんのお姉さんの娘。
私よりひとつ年下の従妹だ。

大学を卒業して一年と経たずに結婚&出産という、私の両親にとっては理想のコースを辿っている。
どういうわけか、私にも早くそうさせたいらしい。

毎週のように電話をしてきては、彼氏ができたかどうか確認するというお節介ぶり。
そして、彼氏が出来なければ、お見合いをさせようという魂胆なのだ。


「久美ちゃんは久美ちゃん。私は私なの」


いまどき二十七歳で行き遅れなんて、時代錯誤もいいところだと思う。


『この前ね、お父さんと婚活サークルに行ってきたの』

「……婚活、サークル?」


親が行って、いったい何をするんだろうか。
婚活に悩む人向けの講義でも聴いたりするんだろうか。


『今は当事者じゃなくて、その親が相手の親と会って結婚相手を探すパターンも増えているみたいなの』

「そうなの?」


親同士のお見合いなんて初めて聞いた。

< 26 / 272 >

この作品をシェア

pagetop