冷徹社長が溺愛キス!?

なるほど。
社長の説明に、大きく何回か頷いた。
でも、ちょっと難しそうだ。


「大丈夫か?」


社長は不安そうに私の顔を覗き込んだ。


「はい、たぶん……」


自信はないけれど。


「よし、じゃ俺からいくぞ。“アカシア”」


“アカシア”なら、“あ”で始まって、どこかに“か”を入れるんだよね。

えっと……あ、これでいいのかな。


「“あかるさ”」

「“さかさまつげ”」


――は、早い。

一拍も置かず社長に返されて唖然とする。
また私の番だ。

“げ”から始まって、“つ”を入れる……。

あ、あった!


「“げっか”(月下)」

「“かみコップ”」

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