アメトムチ。
「あのぅ・・部長たちって、仲良いですよね」
「こいつらとは大学からのつき合いだからな」
「え?そうだったんですか?」
「うん。同じ大学で、幸村先輩は2コ上」
「だから“先輩”なんですか」
「そういうことー。で、ナオちゃんとは」
「ジョージマ」
「はいはい。ジョージマとは学部も同じで、イソノンには同期入社したってわけさー」
「あぁ、なるほど・・・」

ということは、この人は上嶋部長と同い年ということだから・・・。

「今年35だよ、俺」
「うわっ!」

突然顔近づけられたこともビックリしたけど・・・この人、私が年齢のこと考えてたって分かってたのかな。
私は、胸の真ん中あたりに左手を置いて、早まっている鼓動を静めた。

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