オレ、教師。キミ、生徒。
その声に、舘野が立ち止まる。

側に駆け寄り、荒い息を整えた。

「舘野……」

「……今さら、なんですか?」

声と肩が震えている。

「ごめん、俺……」

「ごめんはさっき聞きました!」

廊下に、舘野の声が響く。

「違うんだ!聞いてくれよ!」

震える肩を掴んで、強引に振り向かせた。

「……何が違うんですか?」

舘野の顔を見て、ズキン、と心が痛む。

舘野は、唇を噛み締め、泣いていた。
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