オレ、教師。キミ、生徒。
「……そんなの、嫌だ……」

そう口にした瞬間、俺の目から、ボタボタボタッ!と涙が零れ落ちた。

「俺じゃない誰かと……?冗談じゃねーよっ!」

グイッ!と涙を拭いて、俺は視聴覚室を飛び出した。

俺は舘野が好きで、舘野は俺が好きで。

素直に気持ちをぶつけてくれた舘野。

生徒が教師に告白なんて、メチャクチャ勇気が入っただろう。

それなのに、俺が怖じ気付いてどうすんだよ!?

「俺以外のヤツになんて、死んでも渡さねぇ!渡してたまるかっ!」

前方に舘野の姿を捕らえる。

「舘野っ!」

俺は声を張り上げて呼び止めた。
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