健康診断の甘い罠
やっぱり和弥くん、今まで私が嫌な思いをさせられてきた男の人とちょっと違う。
本当に私の事、考えて気を使ってくれてるんだ。
思わずじっと見てしまう私に和弥くんは優しい笑みを浮かべる。
「じゃ、明日十時に迎えに来るから。また明日ね、千紗」
そう言って微笑んだ和弥くんが手を振ってくれるので私も手を振り返す。
それを見て笑みを深くした和弥くんが走り去るのを待ってから私は家に入った。
一人になってから明日のことを考えて急にドキドキしてくる。
デ、デートとか、初めてだ。というか、彼氏ができるのも初めてだし。
まだ二回しか会ってない人とそうなるって本当に不思議で仕方ないけど。
だけど、後悔はしてない。
和弥くんは、なんとなく私と近い気がするから、だから信用できると思ったのかもしれない。