健康診断の甘い罠

「あ、なら練習したらいいんじゃない?スカートじゃなくて、キュロットパンツみたいのから始めてみたら?」


「あー、それいいかも。結城さんも喜びそうだし」


一ノ瀬さんの言葉に高倉さんも同調して笑顔で私を見る。


「え?でもそんなの持ってないし……」


私がそう言うと一ノ瀬さんが私を見て目を輝かせる。


「貸すよ。大翔くんと出会ってから友達にたくさん服選んでもらったから。千紗ちゃん、結城さんにかわいいと思ってもらいたくない?」


一ノ瀬さんにそう言われて和弥くんの笑顔が思い浮かんだ。


ちょっと驚かせたい気持ちもあるし。


他の人に言われるのは嫌なくせに、和弥くんにかわいいと笑顔で言われたら嬉しい気がする。


「お、思い……ます」


そう言った私に高倉さんと一ノ瀬さんは満面の笑顔で見つめてくる。


< 95 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop