じれったい
朝早くから遺品の整理と部屋の掃除をしていたからお腹が空くのは当然のことである。

そのせいか同時に眠気もやってきた。

まずは汗だくになってしまった服を脱いで、それからお風呂に入って、朝ご飯を食べたら、少しだけ仮眠をしよう。

こんなにも気分が晴れやかなのはいつ以来だろうか?

仮眠をしたら業者に家具の処分の連絡をして、リサイクルショップへ本と洋服を売りに行こう。

「うーん…」

久しぶりの晴れやかな気分に、私は伸びをした。

視界に入った空は青くて、雲が1つも見当たらなかった。

生まれ変わった気分はこんな感じなのだろうか?

私はフフッと笑うと、部屋から立ち去ろうとした。

その時、コツンと足元に何かが当たった。

「何かしら?」

当たった何かを拾いあげて確認をして見ると、赤い本だった。
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