じれったい
「よろしく。

私の名前は武沢寛子(タケザワヒロコ)。

社長秘書だけど、わからないことがあったら何でも聞いてね」

武沢さんは自己紹介をした後、ニコッと笑った。

よかった、いい人だ。

仕事は厳しいかも知れないけれど、何とかやって行くことができるかも知れない。

「じゃあ、僕は隣の常務室にいます。

武沢さんから仕事の説明が終わったらきてください」

「はい、わかりました」

玉置さんは秘書課を後にした。

彼が秘書課を出て行ったのを見送ると、
「突然でごめんなさいね。

秘書の経験がないのに配属先が秘書課で驚いたでしょう?」

武沢さんが話しかけてきた。

「はい、事務の仕事だと聞いていたものですから」

私は答えた。
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