じれったい
「話は聞いたかと思うけれど、先月に3人も辞めちゃって困っていたの。

秘書と言ってもスケジュールの管理や経費の精算、書類の確認とかって言うほとんどが事務か雑用みたいなものだからすぐになれると思うわ。

それじゃあ、矢萩さんのデスクに案内するわ」

「はい」

秘書課にあるデスクは、窓側が2つとドア側に2つの合計4つである。

「矢萩さんのデスクはここね」

私のデスクは窓側、そのうちの左の方だった。

今日からよろしくと、私は心の中で呟いた。

「引き出しの中に前の人が使っていたファイルが入っているから、矢萩さんが勝手に使ってくれても構わないから」

「はい」

私はデスクのうえにカバンを置くと、椅子に腰を下ろした。
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