反対言葉。
……う、わあ、うわあうわあうわあ……!!


甘さ倍増、しかも照れ隠しだったとなれば黙ってはいられない。


「高良さん!」

「何だよ」

「高良さん高良さん高良さん!」

「……だから何だよ」

「可愛いですね!!」

「黙れこのあほ……!」


それ以上言ったらぶっ殺す、なんていつの時代のヤンキーくんですかと言及したくなるような発言に、余計に頰が緩む。


「高良さん」


高良さん、高良さん。


「何だこの雑草少女」


雑草野郎じゃないんだな、と思わず笑った。変なところで律儀だ。


あのね。


「愛しいのは、わたしだけですか」


わたしはあなたが大好きです。





「………………ゆい」

「はい」


盛大なため息がもれる呼びかけに、とりあえず頷く。


「……俺も好きだ、馬鹿雑草」


高良さんはそう言って電話を切った。





「……えへへ、ってちょっと、着拒にするってなんなのおおお!?」





高良さんが照れてわたしを一週間くらい着拒にし続けた(電話以外の連絡手段は使えた)こととか、

無事に合格して高良さんの下の名前を教えてもらったこととか、

一緒に通うようになったこととか、

でも高良さんには一限がないと不精して待ち合わせしてくれないこととかは、また別のお話。




Fin.
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