翼をください
「一緒に帰るのも、最後にしたい」
え……?
「友達にも……なれないの……?」
恐々翼を見上げた。
「……もう終わりにしたい。関わりたくないんだ」
そう言った翼は、どこか遠くを見ていた。
「言ったよね、一緒にいるのが辛いって。俺のこと、解放して?」
「…………っ」
まるで時を止める魔法をかけられたように、その場所から動けなくなった。
私は、そんなに縛り付けていたのだろうか。
「バイバイ、柚」
“またね”と言う言葉をいつも聞いていた私は、“バイバイ”が何を示すのか、痛いほどよく分かった。