本当の遠距離恋愛 1
処置が済み病室へ移る。
紗希は病室を出ようとすると高田さんは
「熱計った?」と聞いてきた。
「はい、平熱でした」
「そう、よかった」
紗希はウソをついた。
しかし、忘れていた自分の熱を思い出した。
(37.8℃)
平熱ではない。
気にはしたが熱以外これといった症状もない。
そして夜勤を無事終え、帰宅した。
少し寝て昼過ぎに携帯の着信で目を覚ます。
「紗希、おつかれ」
遠藤だ。
起きがけの気だるい感じに遠藤の低い声は心地がいい。
「夕方そっちに迎えにいくから」
デートの約束だ。
ベッドから起きしばらくボーッとしていたが、デートの身支度を
しようと立った。
「あれ?」
フラフラする。めまいとまではいかないが・・
ベッドサイドに置いてある体温計を脇にさした。
ピピピピピピピ
取り出してみると「38.2℃」に。
「あ~上がってる・・・最悪・・・デートなのに・・」
紗希は適当な服を着て近くの内科に走った。
(デートはキャンセルしたくないし・・・
もしや何かの感染症だったら看護なんてできない・・)