本当の遠距離恋愛 1
「関口さん・・・」
先生の緊張した面持ちで紗希も表情が曇っていく。
「先生・・・?」
「もう少し詳しい検査が必要ですが・・・」
「はあ・・・」
「膠原病の疑いがあります」
「膠原病!?」
紗希の目の前が真っ暗になった。
「関口さん・・・説明しますか?」
「・・・・・いえ、結構です」
紗希は診察室から出た。
(膠原病?私が?)
後ろから内科外来の師長が走ってきた。
「関口さん、これ・・・」
血液検査の結果だった。
「関口さん、まだ膠原病と決まったわけではないから。
早いうちにまた受診してください」
「・・・・・はい」
このときばかりは看護師という職業を恨む。
すべて、わかってしまうからだ。
家に帰れば大量の医学書がある。
「家庭の医学」なんて優しいものではない。
膠原病・・・・
ステロイド・・・・
自己免疫疾患・・・・
原因不明・・・・
難病・・・・
紗希は重い足取りで帰宅した。