クールな准教授の焦れ恋講義
金曜日、私は田代さんの気遣いもあって早めに仕事を上がらせてもらって一度帰宅することにした。ただの大学の先輩と後輩として食事に行くだけですから! と何度も言い聞かせたが、どこまで理解してもらえているのか。
矢野さんは矢野さんで酒の席での話だからと思っていたら律儀にもあの後、連絡先を交換して本気で私と会うことを段取りしてくれたのだから真面目すぎるにも程がある。
私はため息をつきながら駅までの道のりを歩いた。そして少しだけ遠回りして先生の家の前に足を運んでみる。
飲み会とか調査の帰りとかで家の前までは一緒にちょくちょく来たことはあるけど、先生の言う通り家に上がらせてもらったことはない。もちろんこれから先も二度とないけど。
諦め、られるんだろうか。ぎゅっと握り拳を作って私はその場を後にしようとした、そのときだった。
駐車場から見慣れた車が一台出てくる。咄嗟に死角になるところに隠れてナンバーに目を遣ったら案の定、先生の車だった。そして、その助手席には西本先生が座っていた。
あれ? 今日は会議って言って……。その前に西本先生がどうして一緒に? しかも先生のマンションの駐車場から?
混乱する頭を頭を抱えながら、なんだか泣きそうになる。駄目だ、諦めるって決めたばかりなのに。私は唇を噛みしめて、駅へと足を勧めた。
矢野さんは矢野さんで酒の席での話だからと思っていたら律儀にもあの後、連絡先を交換して本気で私と会うことを段取りしてくれたのだから真面目すぎるにも程がある。
私はため息をつきながら駅までの道のりを歩いた。そして少しだけ遠回りして先生の家の前に足を運んでみる。
飲み会とか調査の帰りとかで家の前までは一緒にちょくちょく来たことはあるけど、先生の言う通り家に上がらせてもらったことはない。もちろんこれから先も二度とないけど。
諦め、られるんだろうか。ぎゅっと握り拳を作って私はその場を後にしようとした、そのときだった。
駐車場から見慣れた車が一台出てくる。咄嗟に死角になるところに隠れてナンバーに目を遣ったら案の定、先生の車だった。そして、その助手席には西本先生が座っていた。
あれ? 今日は会議って言って……。その前に西本先生がどうして一緒に? しかも先生のマンションの駐車場から?
混乱する頭を頭を抱えながら、なんだか泣きそうになる。駄目だ、諦めるって決めたばかりなのに。私は唇を噛みしめて、駅へと足を勧めた。