先生の彼女です。2nd



診察室のベッドに横にさせる


「今熱何度くらい?」


「家にいる時は39.7℃でした」


「解熱剤用意してる間に熱測っておいてくれない?」


「わかりました」



先輩に差し出された体温計を柑奈の脇に挟む



「柑奈、痛いところとかない?」


「ん…」


「おけ」



熱は40.2℃



「先輩、40.2℃です」


「やばいな…柑奈ちゃん、先に点滴うつからね」


「…ん…」





1通り診察が終わった頃にはスースーと寝息を立てる柑奈




「風邪だな。かなりこじらせたみたいだけど」


「すいません、こんな夜遅くに」


「平気。それより仲直りできたのか?」



「まぁ…夜中に柑奈が謝ってきて。多分相当きつかったんだと思います」



「そっか。ま、これよりは熱上がらないと思うから薬飲んで寝ること。あと、何も食えなくても水分はとって」


「わかりました」



もう時計は4時をさしていて


「今日はこのまま寝かせるか」


「あ、じゃあ俺の診察室に運びますね」



「おう。あとは頼む」


「はい、本当にありがとうございました」


「どういたしまして」



ニコッと笑って部屋を出た先輩は、男でも惚れるんじゃないかってくらいカッコよかった



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