あなたの願いを叶えましょう
「ナオシっ!!」

梁川さんは、いつもは愛くるしい白ポメラニアンのような目を三角に吊り上げて、怪しげな男ナオシの方へと振り向く。

「き…清水…?どどどうして店に」

ナオシは幽霊でも見たかのようにギョッと目を見張っている。

もんのすごく吃ってるし。

そしてゴーゴンに睨まれて、石になってしまったかのようにビシリと固まった。

梁川さんはそんなナオシの前まで歩いて行くと、勢いよく腕を振りかざし、その右頬を殴りつけた。

……しかもグーで。

「この嘘つき!!」

梁川さんは右頬を抑えて俯く怪しげ男ナオシに向かって吐き捨てるように言う。

ど、どうゆうこと?

私は口をぽっかーんと開いた間抜け面でその光景を眺めていた。
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