あなたの願いを叶えましょう
「何があった?!」
関係者席にいた黒澤波瑠達の片瀬課長も慌てて前に出てきた。
事業開発グループの中でもズバ抜けて優秀だと評判だが、小柄で可愛らしい顔立ちをした優男だ。
だけど、メチャクチャ厳しいらしい。
「梁川さんが発表の途中で突然倒れて。先ほどから体調が悪かったようなので恐らく貧血ではないかと」
呆然とする黒澤波瑠の代わりに私が状況を説明する。
「ありがとう」
「いえ」
「一先ず医務室に運ぶぞ、黒澤」
片瀬さんに声をかけられて黒澤波瑠はハッと我に返った。
「はい」
黒澤波瑠は指示に従い、梁川さんをいとも簡単に抱き上げる。
「大丈夫、なるべく揺らさないようにするから」
真っ直ぐに此方を見た彼の目はいつもの冷静さを取り戻していた。
私はこくりと頷く。
顔面蒼白の梁川さんを抱いたまま黒澤波瑠は会議室から出て行った。
「お騒がせして申し訳ございません。詳細につきましてはまた資料を回付します」
片瀬さんは、お偉方に深々と一礼して後を追う。
関係者席にいた黒澤波瑠達の片瀬課長も慌てて前に出てきた。
事業開発グループの中でもズバ抜けて優秀だと評判だが、小柄で可愛らしい顔立ちをした優男だ。
だけど、メチャクチャ厳しいらしい。
「梁川さんが発表の途中で突然倒れて。先ほどから体調が悪かったようなので恐らく貧血ではないかと」
呆然とする黒澤波瑠の代わりに私が状況を説明する。
「ありがとう」
「いえ」
「一先ず医務室に運ぶぞ、黒澤」
片瀬さんに声をかけられて黒澤波瑠はハッと我に返った。
「はい」
黒澤波瑠は指示に従い、梁川さんをいとも簡単に抱き上げる。
「大丈夫、なるべく揺らさないようにするから」
真っ直ぐに此方を見た彼の目はいつもの冷静さを取り戻していた。
私はこくりと頷く。
顔面蒼白の梁川さんを抱いたまま黒澤波瑠は会議室から出て行った。
「お騒がせして申し訳ございません。詳細につきましてはまた資料を回付します」
片瀬さんは、お偉方に深々と一礼して後を追う。