あなたの願いを叶えましょう
俺には程々の女性がいい…

振り回すこともなく、依存しすぎることもなく、そばで寄り添ってくれる。

そんな程々の女性が…

シンと鎮まり返った夜のオフィス

カタカタとキーボードを打つ音に紛れて、時折紙をめくるカサリという音が聞こえてくる。

こんな遅くまで、よくもまあ飽きもせず…

俺は椅子にもたれ回覧されてきた資料を手持ち無沙汰にパラパラとめくりながらその小さな背中をぼんやり眺めていた。

肩を揉み小さくため息をつく。

綺麗にブローされた髪を苛立ったように時折搔き上げる。

その一挙一動を後ろから眺めている自分も案外暇だな、と思って苦笑いする。

俺は席を立ちリフレッシュルームと呼ばれる休憩室へと向かった。
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