あなたの願いを叶えましょう
「ビルに一歩入った瞬間から声が聞こえましたよ」
表玄関のロビーから颯爽と出勤してきたスレンダー美人に声を掛けられる。
「ああ、おはよ、恵梨香ちん」
私が挨拶すると野口さんの二分の一ほどの面積しかなさそうな小さな顔を傾けてニッコリ笑った。
「おはようございます、野口さん、えんさん」
恵梨香ちんは私よりも2期ほど下の後輩だ。
円(まどか)という名前から私を「えん」と呼んでいる。
艶やかなブラウンのボブヘアに大きな瞳。
本日はワイドパンツにリネンシャツをさらりと合わせ、計算された抜け感を醸している。
エレベータが到着すると三人連れだって乗り込んだ。
満員電車の後に満員エレベーターに乗せられてオフィスへと運ばれていく。
列をなして野麦峠を越え、製糸工場に送られる女工の気分だ。
今日は定時退社しよう…。
先日、黒澤波留に言われた無神経な一言で私は仕事に対する情熱をすっかり失った。
頑張っても頑張らなくても評価は同じ。
それが現実。
表玄関のロビーから颯爽と出勤してきたスレンダー美人に声を掛けられる。
「ああ、おはよ、恵梨香ちん」
私が挨拶すると野口さんの二分の一ほどの面積しかなさそうな小さな顔を傾けてニッコリ笑った。
「おはようございます、野口さん、えんさん」
恵梨香ちんは私よりも2期ほど下の後輩だ。
円(まどか)という名前から私を「えん」と呼んでいる。
艶やかなブラウンのボブヘアに大きな瞳。
本日はワイドパンツにリネンシャツをさらりと合わせ、計算された抜け感を醸している。
エレベータが到着すると三人連れだって乗り込んだ。
満員電車の後に満員エレベーターに乗せられてオフィスへと運ばれていく。
列をなして野麦峠を越え、製糸工場に送られる女工の気分だ。
今日は定時退社しよう…。
先日、黒澤波留に言われた無神経な一言で私は仕事に対する情熱をすっかり失った。
頑張っても頑張らなくても評価は同じ。
それが現実。