あなたの願いを叶えましょう
「工藤さんはよく来るんですか?」

「昔はよく来てましたけど、最近は仕事が忙しくてたまにしか来られません。今日も本当は辞めようかなと思ったんですけど、やっぱり来て良かった」

工藤さんは私の顔を見て目元を和らげる。

なんかちょっと意味深な感じ…?

いつもならあんまり変に期待するのも図々しいので「そうですね!たまには身体動かすのもいいですもんね!」なんつって健康的に交わして一線を置いていた。

『おまえの欠点はその隙のなさだ!全く色気がない!』

ふと黒澤波留の台詞頭を過る。

SUKI…スキ…すき…隙。

「私も乗り気じゃなかったんですけど、やっぱり来て良かった…かもしれません」

工藤さんは驚いたようにハッと目を見開いた。

私は照れているのを誤魔化すようにミネラルウォーターをゴクっと一口飲む。

「今日は俺も友達と二人で来てるんですよ」

「そうでしたか」

がっつくな、私。

友達にはガールフレンドの意味も含まれる。
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