「君へ」 ~一冊から始まる物語~


暗い表情は治らないものの、お家で出される温かいご飯や、お風呂、お布団、そして小崎家族は確実に私の心を癒していた。


そんなある日、お義父さんとお義母さんが


「「うちの子になって。」」


と言ってくれた。


私は涙目になりながら、


「これからよろしくお願いします。お父さん、お母さん。」


と言った。


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