圭哉くんは俺様且つ暴君。



「はい、今日は…おひとり様です。」


「そっかそっか、あ…どうぞ。座って。」



誠也さんとは何度も会って、お話だってしてるってのに…圭哉くんがいるのといないのと、じゃ。


緊張のレベルが違うのは何でだろう。



促されるままカウンター席に座れば


「何にする?」


メニュー表を渡しながら、スマートに接客してくる誠也さん。



少しだけ悩む振りなんて、してみるけれど…実は来る前からメニューは決まっている私。


「…あ、えっと…ピザトーストとオレンジジュース下さい。」


「お昼まだなんだ。了解〜!美味しいヤツ作るから待ってて。」


相変わらず、ニコッと笑う誠也さんは、圭哉くんとはかけ離れた人種なのに…


その顔はやっぱり何処と無く似ていて。



あ〜、圭哉くん何してるかな?
って、考えざるを得ない。くそぅ。
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