恋愛結婚させてください!
私は驚いて声が出なくなるし、箸が手から音を立てて落ちた。
「コムギ、自分から聞いといて、引かないでくれる?
それに早く飯を食え。麺が伸びるだろ。」と私を睨むので、
「は、はい!」とテーブルに落とした箸を拾って、冷やし中華を食べ始めた。
「伸びちゃってるけど、美味しいです。」と真面目な声で言うと、
トウマ君は可笑しそうにクスクス笑って、
「ところで。
俺の気持ちはわかってもらえたって思っていいかな?」と聞くので
「…わかったと思います。
もう少しだけ、時間をください。
…ご、ご期待に応えられるよう頑張ります。」と真面目に答えた。
「頼むよ。待ってるからさ。」
とトウマ君は微笑んで、伸びた冷やし中華を食べ始めた。
< 48 / 101 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop