デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~
「あ……!?」

目をむいて、あわてて降りようとする。

が、次の瞬間。

「ふっ、あ!」」

片腕で強く肩を抱かれ、抱き込むようにシュリの胸に伏せさせられた顔に、手が回された。そのまま口の中に、その長い指が二本差し入れられる。

「うっん!んん!」

頭を振ろうとするが、びくともしない。

青くなって、パニックの中もがこうとするが、シュリの力強い腕がそれを許さなかった。

「お前が、自分から俺を選んでくれないなら……もういい」

「んんっ?んん!」

「優しく待つ事なんかしない。……お前をさらっていく」

一瞬体を震わせる桜を、眉をしかめて見下ろしたかと思うと、馬を進め始めた。
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