MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
 今のはどういう了見だろう。
 窪田さんの二日酔いが半分私のせいとは?
 心の中でそう言い返していたのだけれど……

「棚野だよ、棚野!」

 窪田さんの二日酔いに私が関与しているとは思えなかったが、棚野さんの名前が耳に届いて、点と点が線で結ばれた。

「昨日お前が早番で上がったあと、アイツが閉店前にここに来たんだよ。で、俺に酒に付き合えっていうから一緒に居酒屋にな……」
 
 どうやら昨日はふたりで飲みに行っていたみたいだ。
 それで窪田さんがこんなに二日酔いになるまでお酒に付き合ったのか。

「お前、棚野をフったんだってな」

 やっぱり。昨日は要するに、窪田さんが棚野さんのヤケ酒に付き合わされたのだ。
 しかし……今の言葉は正直堪える。
 すごく悪いことをして責められている気分になってきた。

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