MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「俺、犯人を追いかけます! とりあえず警察に電話して!」
彼はそう言いながら犯人が逃げた方向へと走って行ってしまった。
私は近くに転がっていた自分のバッグを掴み、あわててスマホを取り出す。
よく考えたら、こんな真っ暗な路地に私は今ひとりきりだ。
それを認識してしまうと怖くて両手がブルブルと勝手に震えだした。
今はスマホの液晶の灯りだけが頼り。
『もしもし』
「もしもし、あの……い、今、路上で……」
声が震える上に、時折喉も詰まってしまう。なんせ気が動転していてうまく話せない。
警察の人に今どこにいるか、状況を説明しなければならないのに。きちんと伝えて早く来てもらわなくては。
『どうした? なにかあったのか?!』
耳に届いたその声で……電話の向こうにいる人が誰だかわかってしまった。
彼はそう言いながら犯人が逃げた方向へと走って行ってしまった。
私は近くに転がっていた自分のバッグを掴み、あわててスマホを取り出す。
よく考えたら、こんな真っ暗な路地に私は今ひとりきりだ。
それを認識してしまうと怖くて両手がブルブルと勝手に震えだした。
今はスマホの液晶の灯りだけが頼り。
『もしもし』
「もしもし、あの……い、今、路上で……」
声が震える上に、時折喉も詰まってしまう。なんせ気が動転していてうまく話せない。
警察の人に今どこにいるか、状況を説明しなければならないのに。きちんと伝えて早く来てもらわなくては。
『どうした? なにかあったのか?!』
耳に届いたその声で……電話の向こうにいる人が誰だかわかってしまった。