MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「素敵すぎて困ります。だからこそ、もう今後は私には関わらないでください」

「……え?」

「これ以上気持ちが膨らんだら、あきらめられなくなりそうです」

 正直、もう限界だ。
 私がこの人を拒否できる、ギリギリのところまできている。
 好きになってはいけない人を好きになってしまった。
 だから早くあきらめなくてはいけないのに。
 ずるずると、なにか理由をつけて会い続けていては好きになる一方だ。
 もうこれ以上思いを募らせてはいけない。なにかあっても拒否して遠ざからなくては。
 悲しいけれど、そのあとは時間が解決してくれるだろう。

「あきらめるの?」

「はい。つらい不倫はしたくないですから」

 私はきっぱりと言いきった。これで終わりだ。
 ここまで言えば。この微妙な関係は解消される。
 気まずい空気が流れる中、日下さんがバツ悪そうにしながら深い溜め息を吐きだした。

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