MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~

「来人さん……私のことも名前で呼んでください」

 彼だって、私をいつも“君”という代名詞でしか呼んでくれなかった。
 私には梅宮ひなたという名前があるのに、どの呼び方がいいのか彼の中で迷いがあったのかもしれない。

 首筋や鎖骨あたりの敏感なところに、彼が執拗にキスを落とす。
 いつの間にか着ていたブラウスのボタンは外され、彼の手が胸に触れていた。

「……ひなた……」

 囁くように耳元で名前を呼ばれた。その声がセクシーすぎて、脳まで痺れそうだ。

 好きな人に抱かれるのは最高に幸せで。
 心や身体がが温かいもので満たされていくのだと実感した。

< 256 / 262 >

この作品をシェア

pagetop