MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
「雨、どしゃぶりですよ~」

 萌奈ちゃんがレジカウンターの掃除をしながら、窓の外を見て言った。
 今日は朝からずっと雨だ。
 しとしと降っていた雨が夕方近くになるとさらに強くなってきて、今は土砂降りになっている。

「窪田さん、休日なのに雨なんて最悪ですね」

「たしかにね」

 部屋の掃除をするにしても、どこかへ出かけるにしても、雨が降るとテンションが下がる。この雨量なら洗濯は無理そうだ。
 せっかくの休日なのだから晴れてほしかったに違いない。

 げんなりする窪田さんを想像して笑いそうになったけれど、他人事ではない。
 私だってもうすぐ仕事が終わる時間だ。いくら傘を持っているとはいえ、この土砂降りの中、自宅まで帰らなくてはいけない。

「こんな天気じゃお客さんなんて来ませんよね~」

 これはどこも同じだと思うが、雨だと客足が鈍る。土砂降りなら尚更だ。
 萌奈ちゃんの言葉に耳を傾けつつ商品の陳列を整えていると、突然入り口の自動ドアが開いた。

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