MIRACLE 雨の日の陽だまり~副社長との運命の再会~
 肩をすくめながらチョコレートケーキをフォークで突っつくと、樹里がクスリと笑った。

 私が断ろうと思った理由は、まさに樹里が言ったことがすべてだった。
 嫌いじゃないけど好きじゃない……
 そんな気持ちのまま、交際に発展させていいのだろうかという気持ちが強い。

「最初はお友達から付き合うパターンもあるけど、それもダメそう?」

「う~ん……」

「交際中のカップル全員が、最初からラブラブで付き合い始めるわけでもないと思うよ?言い寄られて仕方なく付き合ったら、その後好きになったとかね。そういうのもアリだし」

 付き合ってから好きになる……? 
 私にはきっと無理だ。付き合っても好きになれなかったらどうしようと、最初から不安でいっぱいになる。
 もし好きではないとあとから気づいたら、相手を傷つけるし。

 明るいと評価される私の性格からすると、この考えはとても暗くて内向きだけれど。
 自分勝手に相手を振り回す恋愛はしたくない。

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