君は僕の光
「ここが新しい家よ。中古だけどなかなかいいわね、うん」



着いたところにあったのは、クリーム色の壁の一軒家。


優しい雰囲気の、いい家だと思う。



「ひかり、早く降りてらっしゃい。今日は忙しいわよー!」


車を止めると、お母さんは引越しトラックの方に歩いて行った。



私は膝の上に置いてあった、つばの広い白い帽子を深く被る。



車のサイドミラーを覗く。



…うん、ちゃんと隠せてる。



私も車から降りた。


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