君は僕の光
「…おはよ」

「あら、おはよう」


キッチンに行くと、お母さんが朝ごはんの準備をしてた。



「今日はお出かけ?」

「…ううん」



向日葵畑を見に行ってから1週間経つけど、あれから公園には行ってない。


家でずっと、考え事してた。



「…ねえ、お母さん」

「なあに?」


お母さんは目玉焼きを焼きながら話す。



「私みたいに何か失った人が、それでも幸せだって言うのは、本当なのかな…?」

「…え?」


お母さんは手を止めて私の顔を見た。



びっくりしてるみたい。



私の顔の傷の話は暗黙の了解みたいに、お互い口にせずに今日まで来たから。
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