命の灯が消える、その時まで
『うわぁぁ! 2人とも何やってるの!?』
『え、あ、これは、その…』
『俺たち、こういうことになったから』
『…あはは』
突然のことに頭がついていかない私と巳影くん。
しばらく考えて、ようやく意味の分かった私は、満面の笑みを親友に向けた。
『おめでとう、夕凪ちゃん』
『ありがと萌音!』
日向くんが夕凪ちゃんから離れて、どうぞと目で促してくれたので、私も夕凪ちゃんに抱きついた。
『うおっ! どうしたの急に!』
『死んじゃうかと思ったよぉ!』
そのまま夕凪ちゃんに抱きつきながらおいおい泣き出しちゃった私。
そんな私の頭を、夕凪ちゃんは優しく撫でてくれた。