命の灯が消える、その時まで



部屋に戻ると、もう朝ごはんがきていた。


持ってきてくれたらしい看護師さんは、20代くらいの綺麗な人だった。


『萌音ちゃんおはよう。萌音ちゃんの担当になった、看護師の高瀬です。よろしくね』

『あ、はい。相田 萌音(あいだ もね)です』



高瀬さんはにっこり笑って、私にベットへ上がるよう促した。



『ご飯食べながらでいいから聞いてね。ここは4人部屋なの。みんな萌音ちゃんと同い年で、女の子1人、男の子2人なの』

『はぁ』

『女の子の名前は戸崎 夕凪(とざき ゆうな)ちゃん、男の子のうち、ダークブラウンの髪の子が深山 日向(みやま ひゅうが)くん、もう1人の男の子は、はちみつブラウンの髪の子で、楠 巳景(くすのき みかげ)くんね』


戸崎 夕凪さん、深山 日向くん、楠 巳景くん…。


頭の中で今言われた名前を反復する。


仲良く…はなれないかもな。


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