海で出会った彼に
「…あ、あなたは?」
「俺?…俺は、鷹島 翼(たかしま つばさ)だ!」
鷹島 翼?…そう名乗る少年は私と同じくらいの身長で、整った顔をしてる。髪は青色に染まってる。
「…きれい」
「は?」
「え?あ、名前!翼って名前とか!あと、その髪の色!透き通ってて…まるで海みたい…」
「…どーも」
あれ?照れてる?…ふふ。
「なに笑ってんだよ!…つーかそっちは?」
「私?…前野 立海」
「ふーん。…で?」
「…で??」
「…だから、なんでここに来たのかってことだよ!…しかも夜の海に」
「…わざわざ夜中に来たかったわけじゃないし!………理由があって…」
「悩みってやつか?」
「え?!なんでわかるの?!」
「さっき自分で言ってただろ?」
「あ!そっか!!」